YOKOHAMA MINATO MIRAI 21 · PORT & RESILIENCE
港の備えが、街の安心をつくる。
そして、横浜の夜空を楽しむ場所にも。
横浜・みなとみらい21地区の内貿バース(耐震バース)は、大規模地震に備えた緊急物資輸送の拠点です。一方、花火大会では観覧エリアとして活用されることもあります。街を守るインフラと、海辺のにぎわい。その両方の役割をご紹介します。
本記事はブルーハーバータワーみなとみらい防災・減災プロジェクトが公開する地域情報です。港湾施設やイベントの運営主体を代表するものではありません。
従来の記事に掲載していた3点の図版(地盤改良・共同溝のしくみ・共同溝の区域図)をすべて残し、各項目で解説しています。図版は耐震バースそのものの断面図ではなく、みなとみらい21地区全体の防災・都市基盤を示す資料です。
01 / UNDERSTANDING THE BERTH
みなとみらい21地区の「内貿バース(耐震バース)」とは
内貿バースは、横浜市のみなとみらい21地区・21街区に整備された、船舶が接岸するための岸壁施設です。「バース」は船の着岸・係留場所を指します。耐震バースは、地震による被害を抑えるよう岸壁の耐震性を高め、災害時の物流機能を維持する役割を担います。
横浜市の「みなとみらい21地区都市再生安全確保計画」は、内貿バースが平常時には生活関連物資を扱い、地震等の災害時には緊急物資輸送などを担うと説明しています。
出典:一般社団法人横浜みなとみらい21 公表資料(PDF)。施設の利用条件・運用は最新の管理者発表に従ってください。
02 / DISASTER RESPONSE
大規模地震の際に、なぜ耐震バースが重要なのか
大きな地震で道路や鉄道などの輸送機能が制約されると、被災地への物資輸送は難しくなります。そこで重要になるのが、陸路以外の輸送手段である海上輸送です。
海から物資を運ぶ
船舶による輸送は、地上の道路網が制限された場合の代替的な輸送経路となります。
耐震性を高めた岸壁で受け入れる
着岸機能を確保するため、岸壁の耐震性を強化することが防災上の重要な備えになります。
地域の緊急輸送を支える
岸壁は、関係機関が災害対応を行う際の物資輸送拠点として活用されることが想定されています。
重要:耐震バースは、一般の方が災害時に自由に立ち入る避難所ではありません。地震や津波の発生時には、周囲の安全情報・立入規制・行政の避難指示を優先してください。
03 / CITY EVENTS
横浜・みなとみらいの花火大会でも活躍する耐震バース
耐震バースの魅力は、災害時の機能だけにとどまりません。海に面した立地を生かし、横浜の夏を代表する花火イベントの公式観覧会場として活用されることがあります。
「横浜グリーンエクスポ応援 みなとみらいフェスティバル」の観覧会場に
2026年8月24日開催の「横浜グリーンエクスポ応援 みなとみらいフェスティバル」では、主催者が耐震バースを公式会場として案内しました。耐震バースには一般協賛席(パイプ椅子席)やカメラゾーンが設定され、港の景観と音楽花火を楽しむ場所として利用されました。
このイベントは、従来の「みなとみらいスマートフェスティバル」から期間限定で名称を変更して開催されたものです。耐震バース自体が花火の打上地点という意味ではありません。2026年の公式案内では、花火を観る会場として掲載されています。
花火を観るための特別な水辺空間
海に開けた岸壁の開放感は、みなとみらいらしい花火鑑賞の魅力の一つ。防災のために整えられた港湾施設が、平常時には地域イベントを支える舞台にもなります。
観覧には開催年ごとの確認が必要
会場の設置、入場券、料金、撮影条件、入退場ルールは開催回ごとに変更される場合があります。2026年は有料協賛会場でした。次回の開催予定や立入条件は必ず公式サイトで確認してください。
2026年大会では、前年の花火事故の検証を踏まえた安全対策も公表されています。詳しくは主催者の公式発表をご参照ください。
04 / GROUND & LIQUEFACTION
図解で知る、みなとみらいの地盤改良と液状化対策
港の耐震バースに加え、みなとみらい21地区の街づくりでは、埋立地の地盤特性を踏まえた地盤改良も重要な要素です。現在の記事に掲載されている下の図は、サンドドレーン工法と深層混合処理工法の位置関係を概念的に示しています。耐震バース自体の内部構造を示す図ではありません。

サンドドレーン工法
軟弱地盤に砂の柱状排水路を設け、地盤中の水を排出しやすくして圧密・沈下対策を図る工法です。単に「砂の柱=液状化が完全に起きない」という意味ではありません。
深層混合処理工法
地盤の土と固化材を地中で混合し、強度・安定性の向上を図る工法です。図では共同溝周辺の地盤処理を概念的に表しています。
地盤改良は街区・施工時期・地盤条件によって異なります。この図は地区全域の同一仕様や将来の無被害を保証するものではありません。
05 / URBAN INFRASTRUCTURE
地下の「共同溝」も支える、みなとみらい21地区の都市防災
みなとみらい21地区の防災を語るうえで、港の耐震バースと並んで知っておきたいのが、道路の地下に整備された共同溝です。電力・通信・水道など都市生活に欠かせない管路・ケーブルを、地下空間にまとめて収容する仕組みです。


都市機能を支える
電力線、通信線、各種配管などを地下に集約し、都市機能の維持管理を支えます。
景観と歩行空間を整える
地上の電柱や架空線を減らすことで、すっきりとした街並みの形成にも貢献します。
災害時の二次被害を減らす備え
架空線や電柱に起因する被害リスクの軽減につながる設計です。ただし、共同溝があればすべてのライフライン停止を防げるという意味ではありません。
内貿バースが海からの輸送を支える一方、共同溝は街の地下インフラを支える。どちらも、みなとみらいのにぎわいや美しい景観の背後にある大切な都市基盤です。
06 / WATERFRONT DEVELOPMENT
臨港パーク先端部では、人工海浜・砂浜の整備も進む
画像は計画イメージで、完成後の実景ではありません。なお、人工海浜・親水護岸の整備と耐震バースの緊急物資荷役がどのように両立するかについて、詳細な運用上の効果は現段階で断定しません。
07 / QUICK ANSWERS
耐震バース・みなとみらいの花火大会 よくある質問
Q. みなとみらいの耐震バースとは何ですか?
A. みなとみらい21地区21街区に整備された、耐震性を強化した岸壁です。災害時には緊急物資の海上輸送を担うことが想定されています。
Q. 耐震バースで花火を見ることはできますか?
A. 開催年によります。2026年8月24日のみなとみらいフェスティバルでは、耐震バースが公式の有料観覧会場でした。次回以降の利用可否は主催者の最新案内をご確認ください。
Q. 花火大会の日なら誰でも耐震バースへ入れますか?
A. いいえ。2026年大会では、該当エリアへの入場にはチケットが必要でした。無券で立ち入れると考えず、開催年ごとの入場条件を確認してください。
Q. 耐震バースは地震時の避難場所ですか?
A. 一般向けの避難所として案内されている施設ではありません。災害時には周辺の立入規制や横浜市の防災情報に従ってください。
Q. 臨港パークの砂浜整備は完成していますか?
A. 2024年時点の記事では当時の計画を紹介しましたが、2026年時点の報道では2029年度の完成を目指すとされています。工事の進捗・利用条件は横浜市の最新情報をご覧ください。
Q. 共同溝とはどのような設備ですか?
A. 電力・通信などのケーブルや各種配管を道路地下に収容する都市インフラです。都市機能の維持管理と景観形成の両面に役立ちます。
08 / PRIMARY SOURCES
公的資料・主催者公式情報
災害関連施設やイベントの利用条件は変更されることがあります。ご利用前に、行政・施設管理者・イベント主催者の最新案内をご確認ください。
- 当サイト|臨港パーク先端部再整備と砂浜計画(2024年の記事) ― 当時の計画概要・イメージ画像
- 横浜市|臨港パーク先端部整備に関する市民の声への回答 ― 2026年更新の市の説明
- タウンニュース|2026年6月の整備進捗報告 ― 2029年度完成目標を紹介
- 横浜市|みなとみらい21地区都市再生安全確保計画(PDF) ― 内貿バースの防災上の位置付け
- 一般社団法人横浜みなとみらい21|内貿バース(耐震バース)施設概要(PDF) ― 岸壁の規模・諸元
- みなとみらいフェスティバル公式サイト ― 開催案内・安全対策
- 2026年大会・実施概要 ― 耐震バース会場・チケット区分
ブルーハーバータワーみなとみらい防災担当委員兼サイト管理者です。特集してほしい記事などご要望がありましたらメールにてお願いします。

